ブランディングを大切にする会社のお菓子は、やはり味もデザインされていた!"チーズタルト"&"極上牛乳ソフト"
2016.Dec
BAKEという会社をご存知だろうか。SNSやネットニュースによく触れている人は、恐らくこの会社に関する記事を一度は見たことがあるかもしれない。
創業からわずか3年で300人の社員を抱えるまでに急成長し、「お菓子にもっと新しい価値を」というミッションのもと、新しいお菓子を開発し続ける会社である。
昨年は海外への店舗進出も果たし、THE BAKE MAGAZINE や99chocolate、cake.tokyoなど独自の事業・メディアも立ち上げている、今ノリに乗っているベンチャー起業の一つだ。今回は、いちスイーツ好きとしてだけでなく、いちデザイナーとしてどのようなお店なのかをチェックするべく、BAKE自由が丘店に足を運んでみた。
店に入った瞬間、チーズを焼いた時のあの独特な香りと、表面が少し焦げた時の香ばしい香りが店内を満たしている事を感じる。だが、決して押しつけがましい香りではない。純粋に食欲をそそられる、期待感に満ちた匂いだ。ショーウィンドウに整然と並べられているチーズタルトは、工場生産を連想させる。店の活気を象徴したような光景で、視覚的にも楽しい。オーブンから取り出し、ボックスに詰め込むまでの過程を見える化するのは、お客に安心感とワクワク感を与える良い方法だと思う。せっかくなので、看板メニューのチーズタルトの他に、極上牛乳ソフトも注文してみた。
イートインスペースは2階にあるのだが、平日の昼間に来たせいか、私以外は女子高生しかいない。4人がけのソファー席も含め、ほぼ女子高生で埋まっていた。放課後に友達同士で来ているのか、みんなメチャクチャ楽しそうにお喋りしながらダベっている。が、私程のスイーツ好きには全く問題ではない。何も動じることもないのだ。たとえ男一人の状況でも、気にすることなく食べさせてもらおう。
- チーズタルト
これは、予め下地のパイ生地のサクサク感との相性を考慮した絶妙な滑らかさ・濃厚さ・温度感のチーズとなっている。チーズに粉っぽさが微塵も無く、パイ生地と共に口に運んでも、中でパサパサした感じが全くない。中心部のチーズは半生のようになっていて、トロトロだ。噛んだ瞬間から飲み込むまでの全ての過程に文句のつけようがない逸品である。
- 極上牛乳ソフト
看板商品以外のサブメニューが実はものすごく美味しくて、2度ビックリする、という事は時々あると思うが、極上ソフトはまさにBAKEのダークホース的存在かもしれない。まず、人工的な甘みや風味が全く無く、純粋に生乳の滑らかさと濃厚さだけがストレートに口の中に広がる。現に、イートインスペースで食べていた人のおよそ半数がコーン付きを食べていた。通な人は、目玉商品のチーズタルトではなく、ソフトクリームを食べるのを当然としているのか?と錯覚させられる程である。
実は、BAKEは北海道のきのとやという洋菓子店の創業者の息子が興した会社であり、きのとやとの共同で商品を開発しているらしい。どうりでソフトクリームがウマいわけだ。
この2品に共通して言えるのは、味が濃すぎない、という事ではないだろうか。これは決して味が薄いとか物足りないという事ではなく、舌で感じ取ってもらう要素を厳選して抽出しているようにも感じられる。リピーターもとんでもなく多いのではないだろうか。食べ終わった瞬間、すぐにまた食べたくなる味である。チーズタルトは単品でも購入できるが、6個入りのボックスでも売っている。差し入れやちょっとしたお土産に、是非おすすめしたい。
ペロリと食べられる度:★★★★★
リピーター度:★★★★★
男一人でも入れる度:★(※時間帯によりけり)
追記
このブログをスタートして、早2週間経ちました。食レポ記事のアクセス数を見ていると、圧倒的にスイーツ系の喰いつきが良いみたいです。
このブログは、今まで行った店の写真やメモを元にせっせと投稿して作っています。今後もスペインやイタリアなどの海外編の食レポもアップ予定なので、今後も応援よろしくお願いします!