タベサクの食レポブログ!

日本(と時々海外)で印象的だったお店の料理を主観全開でレポートします。うん万円する鉄板焼き料理から、メイド喫茶の魔法がかかったスイーツまで!

食レポ#042 店外のガーデンが素敵すぎる!という理由だけで行ってみた、ミラノのロハスなレストラン[2ndイタリア編 その6]

肉・魚いっさい使っていないのに、圧倒的なボリューム感と満足感!食材の育成に手間暇を掛けた料理は、やっぱり美味しかった!

f:id:tabesaku:20170514232719j:plain2017.Apr イタリア ミラノ3日目 昼食編
雑誌でなのか、WEBサイトでなのか、もはやどこで見つけたのかも忘れてしまったが、店外の食事スペースがあまりにも素敵すぎるという理由だけで行ってみたお店が、"Un posto a milano"である。

はじめに断っておくと、このお店で食べた料理の詳細は一切説明できない。というのも、店内の説明書きはイタリア語オンリーで、ネット上でもこのお店について日本語で言及したサイトがほとんど無く、お店に関する情報がほとんど謎だからである。

実はこのお店、後々調べてみるとどうやらとんでもないお店らしく、"トレガンベリ"というイタリアのレストランやトラットリアの格付けで過去に最高評価を受けた、プロの目から見ても高レベルな食を提供するお店だったのだ("トレベンガリ"の賞を取ったお店はイタリア国内で15店舗しかなく、ミラノはその中でもたったの2店舗しかないとのこと)。たまたま昼時に近くの展示を見ていて、ちょっと寄ってみるかという浅はかな理由で訪れるには、失礼だったかもしれない。

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店外のお庭は期待を裏切らない美しさ。説明するよりも、とにかく写真を見てほしい。

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野菜を栽培しているスペースもあれば、バーカウンターもあったりと幸せいっぱいのガーデン空間がそこにあった。店内にも席はたくさんあるのだが、外の環境が良すぎるのか、ほとんどのお客さんは外のテーブルで食事を楽しんでいた。大都市ミラノの中でも珍しいガーデンスペースの為か、お客さんは圧倒的に子連れの家族が多い。

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料理の注文は店内のカウンタースペースでオーダーする。中は既に注文待ちのお客さんでごった返していた。メニューは基本的にベジタリアン向けの物が多く、自然食材にこだわっているので価格はやや高めだ。

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ここで私は、一つ後悔した。こんなにお客さんが訪れる人気のお店なら、我々のような外国人観光客対策に英語メニューも当然用意している、そう思っていた。ところが、店内のどこを見渡しても英語表記が全く見当たらない。注文のシステムが分からないのだ。こうなると最後の手段で、ディスプレイされた料理を指差しで注文するしか無い。見た目だけで美味しそうなものを選び、注文する。

夫婦2人で、クスクスの使われたサラダと野菜のラザニア、ベーグルサンドを注文。一品一品が6〜8€程で、とても大きい。ラザニアは一辺15cm程もある。

クスクスのサラダは、バルサミコ酢の程よい酸味が効いたシンプルな味付けなのだが、野菜を含め全ての食材が新鮮で甘みがあって全く物足りなさを感じさせない。

野菜のラザニアは、青物野菜がたっぷり使われていて分厚く、肉を一切使っていないのにボリューム満点で食べた後に満足感がある。

ベーグルサンドは、バンズに散りばめられたオーツ麦やヒマワリの種の芳ばしさがアクセントになっていて、口に入れると色々な食感が楽しめる。中はモッツァレラチーズとトマトとバジルという王道の組み合わせで、フレッシュさも抜群だ。

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肉や魚といった食材を一切使っていないのに、食べ終わった後は満足感に満ちていた。そして、やはり素材の質に徹底的にこだわったオーガニック食材は、余計な味付けを施さなくても美味い、という事に改めて気付かせてくれるお店だった。