タベサクの食レポブログ!

日本(と時々海外)で印象的だったお店の料理を主観全開でレポートします。うん万円する鉄板焼き料理から、メイド喫茶の魔法がかかったスイーツまで!

食レポ#041 ミラノのプラダ財団の中にある超絶オシャかわカフェに行った話[2ndイタリア編 その5]

非日常空間に囲まれて頂く朝食は格別。映画監督ウェス・アンダーソンがデザインしたアートなカフェ"BAR LUCE"

f:id:tabesaku:20170509170417j:plain2017.Apr イタリア ミラノ3日目 朝食編
ミラノを訪れる前、私は本屋に足繁く通い情報収集をしていた。ある時、雑誌Penを読み漁っていると、私は一つの美術館の写真に心を奪われてしまった。それが、ミラノのプラダ財団がオープンした"Fondazione Prada"である。
この記事をしたためるまで、ずっと施設名をプラダ美術館と勘違いしていたが、正式には"Fondazione Prada"という2015年にオープンしたばかりの10棟からなるアート複合施設である。実験的なモダンアートを展示していることで注目を浴びているが、施設自体も独創性に富んでおり、全面黄金色をした建物等、建築物見るだけでも十分に価値がある。

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中でも私が最も興味を持ったのが、施設内にあるカフェ"BAR LUCE"である。緻密な装飾が描かれた壁や、パステル調のカラフルな色使い等、映画のセットとして使いたい!と思える程のオリジナリティーとオシャレさを持ち合わせている。ミラノに先乗りした友達も、SNSに店内での写真をアップしているのを見て、私も是非生で見たいと思った。
ミラノ滞在3日目の朝、ちょうど"Fondazione Prada"の近くにあるサローネの展示を観に行く用があったので、私は"BAR LUCE"で朝食を摂るために朝一番に向かった。
ところが、この美術館、最寄りの地下鉄の駅からかなり遠い。

徒歩で15分ほどかかるのだが、道にお土産屋さんや飲食店が軒を連ねるでもなく、本当にこの先にあの"Fondazione Prada"があるのか?と不安になるほど殺風景な道のりだ。もうこの先を歩いても何も無いんじゃないか…と絶望しかかるタイミングで建物が見えてくるので、そこは安心してほしい。
"Fondazione Prada"の入り口を少し進むと、すぐにお目当のカフェ"BAR LUCE"が見える。

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店内には、雑誌で見たまんまの超絶オシャかわな空間が広がっていた。

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椅子やゴミ箱・柱の一部など至る所にパステル調のピンクやグリーンの配色が施されており、設計したデザイナーの美的センスの高さが冴え渡っている。バーテンの後ろには瓶に詰められた色とりどりのお菓子や、いくつものカクテルボトルが並べられていて、なんとも華やか。隅にはレトロなピンボール台が並んでいて、遊び心も抜群だ。朝の10時くらいに現地に到着したのだが、店内は既にたくさんのお客さんが。座席はほとんど埋まってしまっていた。

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お腹が空いていたので、さっそく朝食とコーヒーを注文することに。レジも兼ねたカウンターに並び食べ物と飲み物を注文するシステムなのだが、肝心のディスプレイが並ぶ列とは別のところにあり、若干どこに並べばいいのか戸惑う位置関係になっていた。ディスプレイにはイタリア定番のクロワッサンが数種類あったり、タルトやマチェドニア等のデザート類もあり、バリエーション豊かでなんともチョイスに悩む。

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私は定番中の定番チョイスで、クロワッサンとコーヒーを注文。初日の朝に訪れた
"Pasticceria Sissi"でもそうだったが、イタリアでは普通のホットコーヒーは"アメリカーノ"と呼ばれており、エスプレッソのように濃いコーヒーとお湯が出され、お好みの薄さになるように自分で調節して飲む。クロワッサンは小ぶりながら外はサクサク、中はぎっしりモチモチで、ほのかな甘さがコーヒーの苦味を引き立ててくれる。クロワッサンを包んだ包装紙のデザインがあまりにも可愛かったので、思わず持ち帰ってしまった。

ミラノ、ローマ、ナポリ、マテーラを訪れて、私は不味いクロワッサンとコーヒーに出会ったことがない。イタリアのレベルは高いようだ。
非日常的な空間での朝食を満喫した後、せっかくなのでチケットを購入し"Fondazione Prada"内の展示作品を見ることに。いくつかの建物に別れており、それぞれで違ったコンセプトのアート作品が見られる。

感想は、一言で言うとシュール。

実物は是非自分の目で確かめてほしいので、ここでは私が最も印象に残った作品を1つだけご紹介しよう。その作品から色々と察して頂きたい。

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正午前、展示を見終えて帰るときには、カフェの行列はさらに長くなっていて、お店の外にまで列が溢れ出していた。世界各国の観光客がこのお店を一目見ようと訪れているようだ。もしこのオシャかわカフェを満喫したいのであれば、朝一で"Fondazione Prada"を目指すことをお勧めする。